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2021年2月15日

バースレビュー

桃の節句も間近となり、長かった冬も終わろうとしていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
先日我が家ではお雛様の飾り付けをしました。
お雛様はもともと「人形に自分の厄を移し身代わりにして、子供に災いが降りかからないように」という家族の願いを込めて飾るものなのだそうです。
コロナで心身の緊張が続く中、例年以上に願いを込めて飾り付けをしました。
来年の今頃は、このお内裏様とお雛様のように、マスクをせず会話ができる日常に戻っていればいいなとつくづく感じました。

 

さて、今回は”バースレビュー”についてお話させていただきます。
バースレビューとは「分娩の振り返り」ともいい、お母さん自身が出産経験(出産のプロセスや出産時の自分に対するイメージ)を自由に話すことを言います。
出産経験は、のちの人生や母子関係に大きな影響を及ぼすと言われています。
例えば、出産経験をプラスイメージと受け止められれば成長経験となり母親意識が高まります。
逆に出産経験をマイナスイメージとして受け止めてしまうと、そのイメージが改善されるまで育児行動が始められ無くなる可能性もあるのです。
つまり出産に対する満足度や自己評価はその後の育児に大きく関係するといえます。

 

当院では産後バースレビューの用紙に沿って、医療スタッフと共に出産状況を整理しながら「分娩の振り返り」をして頂く時間を設けております。
実際のバースレビューでは出産が終わって安堵される一方

 

「大騒ぎしてしまい恥ずかしい」

「呼吸法がうまくできず赤ちゃんに苦しい思いをさせてしまった」

 

というような感想をよく耳にします。
そういったマイナスイメージに関して一人ではなく、スタッフと共に振り返りを行うことで”自分の頑張り”にも気づくことができ、プラスイメージに切り替えられることもあります。
出産へのプラスイメージは、出産を乗り越えた自分に自信を持つことに繋がります。
そしてその自信はこれから始まる育児の支えとなっていくことと思います。

 

出産は人生の中でそう何度も体験できるものではありません。
そんな貴重な体験が、皆さまにとって幸せな体験となるようにサポートさせていただきます。
皆さまとのバースレビューを楽しみにしております。

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