お知らせ
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2022年10月1日
金木犀の香りが秋風に乗って運ばれている今日このごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は乳がんについてお話させていただきたいと思います。
乳がんは40代以降の女性に多く見られますが、患者数が増え始めるのは30代からで、若い人もかからないとは限りません。
つまり、妊娠・出産する世代の女性もかかる可能性がある病気です。
乳がんは、セルフチェックや検診により早期発見が可能ながんといえますが、一方で、妊娠中や産後の授乳期は見つかりにくい傾向があります。
理由として、妊娠中や授乳期は、乳腺が発達して乳房が張っているため、触れてもしこりに気づきにくく、画像検査でも発見しにくくなることが挙げられます。
また、授乳が始めると、母乳が詰まるなどして乳房の一部が固くなることもあるため、しこりがあっても「母乳が詰まっているせいだろう」と思ってしまうこともあります。
その他にも「まさか自分が乳がんになるわけがない」という思い込みがあること、とくに産後は育児に忙しく余裕が無いことも、気付きが遅れる要因になるかもしれません。
「いつも同じ場所にしこりがある」
「しこりが大きくなる」
という場合は早めにご相談ください。
当院では月1回、第2土曜日の朝9時~12時30分に乳腺外科専門医である今井奈央医師(三重大学病院乳腺外来病棟医長)による乳腺の診察を行っております。
予約制で1日10人程度となっております。
触診、及びエコー(超音波診断)による診察です。
お問い合わせは外来主任・上村までお願いいたします。
妊娠・出産期に限らず、早期発見できるほど治療の選択肢は広がります。
「乳がんは、いつでも、誰でもかかる可能性がある」と意識し、検診を受けることは大切ですね。
秋が深まりゆく季節、お体に気をつけてお過ごしください。
皆さまとお会いできることを楽しみにしております。