いよいよ夏本番。
8月に入り、連日暑さの厳しい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
私事ですが、先日弟の高校野球の応援に行ってきました。
残念ながら負けてしまいましたが、選手たちが汗を流しながら一生懸命プレーに挑む姿がとても印象に残っています。

さて、今回はバースプラン・バースレビューについてお話させていただきたいと思います。
出産に向けた準備の一つにバースプランがあります。
バースプランとは妊婦さんとその家族がどのような出産・育児をしたいかを具体的にイメージし、その要望や希望を病院スタッフに伝えるための「出産計画書」になります。
記入した内容を見せていただき、できる限り希望に添えるよう調整をさせていただきます。
しかし内容によっては、妊婦さんや赤ちゃんの安全面等を配慮しお断りさせていただくこともありますので、その際はご了承ください。
妊婦さんとそのご家族の希望ができるだけ叶えられるように、病院スタッフとの調整が大切になります。
妊婦さんそれぞれのバースプランを把握し、より「理想のお産」となるよう、全力でサポートさせていただきます。

続いてバースレビューについてです。
これは「お産の振り返り」のことをいいます。
出産を終えたあと、ご自身の出産をどのように捉えているのかを出産に立ち会ったスタッフにお話しいただき、出産が母親にとってのトラウマ体験や自己肯定感の低下に繋がらないことを目的として行っております。
また、妊娠期・分娩期を良い経験として捉えることで、子供に十分な愛情を向けることにも繋がります。

実際に私自身バースレビューをさせていただいていると
「夫と一緒にお産を迎える事ができて良かった」
「胎盤を見れてよかった」
といった肯定的な思いもあれば、
「呼吸法がうまくできなかった」
「しんどすぎて赤ちゃんが生まれた瞬間を見ることができなかった」
などの後悔の想いを聞くこともあります。
どちらも出産に対する素直な想いです。
その想いを忘れてほしくない、また母親やその家族がいつか振り返り「こんなこともあったんだなあ」と思い出しながら育児に励んでいただけたらと思い取り組んでおります。

妊娠期・分娩期・産褥期の中でバースプラン・バースレビューがより効果的に行えるよう、私たち病院スタッフも工夫、進化していきたいと思います。