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2024年4月1日
麗らかな春の陽気が続く頃となりましたが、皆さま健やかにお過ごしでしょうか。
私は昨年9月から白子ウィメンズホスピタルに入職しました、看護師の川出と申します。
暖かな陽気で心地よい反面、私は毎年この時期になると花粉と乾燥のダブルパンチで肌トラブルに悩まされています。
今日は最近読んだ赤ちゃんのお肌の研究について少しご紹介させていただきたいと思います。
生後1ヶ月~3ヶ月頃の赤ちゃんに見られるベタベタ、ブツブツした赤い湿疹を乳児脂漏性湿疹(皮膚炎)といいます。
この湿疹は赤ちゃんの約3分の1がなるといわれていて、私の3人の子供もみんな生後1ヶ月頃よくでき、とても悩まされました。
国立成育医療研究センターの吉田和恵先生、福田理紗先生の研究グループは、この湿疹について世界初の研究を発表されました。
乳児脂漏性湿疹では、お母さんからのホルモンによって赤ちゃんのお肌に皮脂が多くなり、その皮脂の多くなったお肌に炎症が起きることで赤みやかゆみが現れたりします。
研究の結果、乳児脂漏性湿疹になった赤ちゃんはお肌のうるおいやバリア機能に大切なセラミドとコレステロールの量が発症していない赤ちゃんと比べて低いことがわかりました。
また乳児脂漏性湿疹の予防方法については、皮膚を清潔に保つこと、これが一番大切だそうです。
1日1回入浴し、赤ちゃん用の洗浄料をよく泡立てて、手で優しく洗ってください。
お顔も洗浄料をつけてしっかり洗い、石けん成分がきちんと落ちるまで流すとよいです。
そして入浴後は保湿ケアでお肌に潤いを与えると、皮脂が増えすぎるのを抑えることができます。
赤ちゃんの入浴方法や保湿ケアについては、当院でも入院中にお話させていただきます。
春とはいえ朝晩はまだ冷え込む日もありますので、皆さまお体には十分お気をつけください。
皆さんにお会い出来るの日を楽しみにしております。