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2023年9月1日

産後うつについて

日中はまだ汗ばむ暑さですが朝夕は過ごしやすくなり、晩には虫の声が聞こえるようになりました。
夏の疲れは出ていらっしゃいませんか。

 

私事ですが、この春から親元を離れて暮らす娘が先日帰ってきました。
その時、ベランダで虫が鳴いているのを聞いて
「三重では虫が鳴いている!あっちじゃ全く鳴いていない。」
と驚いていました。
田舎は季節を肌で感じることができますね。
育児中は本当に大変でしたが、子どもが巣立つのは早いと実感しております。

 

さて、出産を控えた皆さんは「産後うつ」という言葉を聞いたことがありますか?
妊娠中や出産してからの数ヶ月の間は、心のバランスを崩してしまうことが少なくない時期です。
そのため「気分が落ち込む」「意欲がわかない」「不安で落ち着かない」「眠れない」ということがみられ、育児がうまく行かなくて自分を責めてしまうことがあります。

 

産後うつ病の発症は、産後2週間以内が多いと言われています。
初めての育児に戸惑ったり、母乳が足りているのか不安になったりしている場合に多くみられます。
一方、産後2ヶ月以上経過してから産後うつ病を発症することも少なくありません。
産後すぐは実家に戻ったりして比較的サポートが行き届いているのに対して、いざ一人になったときに大きく戸惑ってしまうことから抑うつ状態になっていきます。

 

パートナーとともに、産後うつ病は誰にでも起こりうることを認識し、今から妊娠中~産後の過ごし方について話し合い、必要な準備を行っていきましょう。
産後1ヶ月は体も疲れやすいので、自分と赤ちゃんの身の回りのお世話以外の料理・家事はどなたかに手伝ってもらうのが良いかと思います。
週に何回かだけでも夕食をお母さんに作ってもらう、など部分的にサポートをお願いできないか、今のうちに相談してみてはいかがでしょうか。
出産を機に義理のご両親にサポートをお願いするのも、一つだと思います。

 

いざ心身ともに疲れてしまったら、パートナーの方に「大変で、つらい」と打ち明けましょう。
「家族の前で泣きなさい。大事な人に『大丈夫じゃない』と言いなさい。それを言えないときが実は一番つらいから。素直になって。」
という歌がありました。
まさに育児にも当てはまると思います。

 

産後2週間には、2週間健診を兼ねた母乳外来があります。
身体面で不調があったり、なにか心配や不安な事がありましたら、スタッフや医師にご相談ください。
お母さんが楽しく健康的に育児できるようにサポートさせていただきます。
まだ暑い日が続きますが、お体に気をつけてお過ごしください。

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