陣痛促進剤としてこの薬を使うことにより、まれに子宮の収縮が強くなりすぎて、お母さんや赤ちゃんが危険になることがあります。
この薬を使用する場合は、赤ちゃんの心音や子宮収縮の状態をモニターするための分娩監視装置などを用いて、お母さんと赤ちゃんの状態を診ながら、安全性に十分配慮します。
慎重な投与、厳重な分娩監視のもとでは、ほとんど問題はありませんが、非常にまれには、子宮収縮が強く現れ過ぎたり、そのため子宮や産道が裂けたり、強すぎる子宮の収縮により、赤ちゃんが低酸素状態になることがあります。
どのような場合に使用するのかは、
1.前期破水を起こしたが、陣痛が発来しない時
2.お母さんに妊娠の異常(妊娠中毒症など)あるいは重症の合併症があり早めに出産した方がよい場合
3.子宮内の赤ちゃんの状態が良くない場合に早めに出産させた方がよい時
4.過期妊娠の場合
5.微弱陣痛の場合、その他妊娠を継続させることがお母さんや赤ちゃんに悪い影響を及ぼす恐れのある時
この薬を使っても出産が順調に進まない場合は、帝王切開が必要になることもあります。