立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は暑いこの季節だからこそ生じやすいマイナートラブルについてお話ししたいと思います。
まず始めに、こむら返りについてです。
こむら返りは、腓腹筋や前脛骨筋と呼ばれるふくらはぎの筋肉が痙攣することによって起こります。
妊娠中期から後期の妊婦さんは、体重が増えることで足に負担がかかったり、子宮が大きくなることで下半身の血流が悪くなっています。
そこに発汗による水分不足やミネラル不足、また冷房による血行不良などが重なると、こむら返りはさらに生じやすくなります。
特に、睡眠中、体温の下がりやすい明け方や寝返りをうった時などに起こりやすいです。
もしこむら返りが起こってしまったら、足の指先を足の甲側に反らし、ふくらはぎを伸ばすようにしてストレッチを行い、痛みを緩和させましょう。
予防として、寝る前の水分補給やストレッチ、軽いマッサージなどが有効です。
また、夏だからといってシャワーだけで済ませるのではなく、ぬるめのお風呂に浸かることで冷房による冷えを予防しましょう。
食事についても、夏はあっさりした物や冷たい物が多くなり、そうめんなどの一品食が増えることで、栄養も偏りがちになります。
ミネラルを多く含む大豆、乳製品、小魚、海藻、アーモンドや、ビタミンB1を多く含む豚肉やうなぎ、ピーナッツなどを摂るように意識してみましょう。
次に、かゆみについてです。
妊娠中は、ホルモンバランスが変化することで汗をかきやすく、肌が乾燥しやすい状態にあります。
また、子宮が大きくなることで肝臓が圧迫され、肝機能が低下し胆汁の分泌が滞ることによりかゆみを引き起こしやすくなります。
汗はかゆみを誘発するので、こまめに拭いたり、流すようにしましょう。
また、肌の乾燥を防ぐために保湿クリームを塗る、
直接肌に触れる下着を刺激が少ない肌触りの良い物にする、
急激な体温上昇を避けるためにお風呂はぬるめにする、
休息をしっかり取り、ストレスを溜めないようにすることも大切です。
他にもマイナートラブルはありますが、暑い日が続く今だからこそ気をつけたいトラブルをピックアップしてご紹介しました。
今しかないマタニティライフを少しでも快適に過ごすためのヒントになればと思います。
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