日に日に秋が深まってきておりますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
10月1日より緊急事態宣言が解除されましたが、これから新型コロナウィルス感染症の感染再拡大を生じさせないことが大切になってきます。
行動制限は段階的に緩和されていきますが、引き続き感染予防をしっかり行い、新型コロナウィルスから身を守っていきましょう。
さて、助産師外来で妊婦さんとお話していると、
「乳頭の形が心配です…」
「一人目のとき乳腺炎を起こしてしまって…」
などのおっぱいに関わる不安や質問を受けることが多くあります。
そこで本日は乳房についてお話ししたいと思います。
妊娠すると母乳を作る工場である乳腺組織が整備され始めます。
そのためにおっぱいが大きくなったり張ってきたりすることがあります。
母乳を作る乳腺組織には血液が流れていて、その血液が分娩後、ホルモンの働きにより母乳になっていきます。
その変化には24~72時間かかるため、母乳分泌の時期や量については個人差があります。
また、乳房のタイプ、乳頭のタイプはさまざまです。
妊娠中にできる乳頭の圧迫マッサージですが、妊娠初期にお配りしているパンフレットに詳細を載せております。
実際の乳頭圧迫マッサージの方法、行う時期、乳頭の形など気になる方がいらっしゃいましたら、個別で相談承りますので、是非スタッフへお声がけください。
乳頭圧迫の刺激は子宮収縮を促すことがありますので、お腹の張りがある方や子宮頸管長が短いと言われている方は注意が必要です。
無理せず正期産に入る37週から行うようにしましょう。
当院での入院期間は分娩した日を0日目として5日間の入院なります。
入院中も授乳がスムーズに行えるように、赤ちゃんの抱き方や乳房マッサージ、搾乳などのサポートをしていきます。
退院されるときに乳房の張りがひどくなる方もみえます。
トラブルの心配がある方は母乳外来を待たずに乳房の状態を見させていただき、乳房のマッサージを行っていきます。
入院中、また退院後も不安なく過ごせるようにサポ―ト体制を整えております。
皆さまが安心して、妊娠期・分娩期・産褥期を過ごせるようにお手伝いしていきますので、助産師外来のご予約をお待ちしております。
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