寒さの中に春の気配を感じる頃となりました。
皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
今回は産褥期の過ごし方についてお話させていただきたいと思います。
産褥期とは、出産後に体が元の状態に戻るまでの時期を指します。
個人差は見られますが、約6~8週間かかると言われています。
産褥期には、出産で大きくなった子宮が元に戻ろうとして収縮したり、出産に向けて増加していたホルモンが急激に減少したりと目まぐるしい変化が起こります。
そのためイライラしやすくなってしまったり、不眠が続いたりと様々な体の不調が起こりやすくなります。
この時期はとにかく安静に、ゆっくりと体を休ませることが大切です。
「甘えてはいけない」「頑張らなければ」という責任感から無理に動いてしまうと心身の回復がままならず、体調不良が持続してしまう可能性があります。
我慢せずに家族や友人などの身近な人の助けを借りるということも大切です。
皆さんは「オキシトシン」というホルモンの名前を聞いたことがありますか?
オキシトシンは愛情ホルモンや幸せホルモンという別名でも知られており、誰かを愛おしいと思うことで幸せな気持ちになり、不安やストレスを緩和する作用もあると言われています。
また、おっぱいの分泌にも関係すると言われています。
赤ちゃんをお腹の中に宿していたママの体内のオキシトシン濃度は赤ちゃんが誕生した瞬間から高いのですが、パパはそれほどでもありません。
しかし、パパも子育てに参加することで赤ちゃんへの愛着が増し、ママと同じオキシトシンレベルに届くそうです。
ママだけが頑張るのではなく、家族全員で協力しながら日々成長していく赤ちゃんと幸せを共有していってください。
心配なことや不安なことがあれば、いつでも気軽にご相談ください。
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