暖かい地方からは桜の便りが聞かれ、いよいよ春の兆しが感じられる季節になりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は母子早期接触についてお話させていただきます。
当院では出生後、母子早期接触を行っています。
母子早期接触とは、出生後早期から母子が直接肌をふれあい、五感を通じて交流を行うことをいいます。
母子早期接触には以下のような効果が認められています。
・肌と肌が接触することで、お母さんの正常な細菌に触れ、また乳首を吸うことによって赤ちゃんの持っている細菌に対する抗体を持った初乳が分泌されるので、赤ちゃんの抵抗力が高まります。
・赤ちゃんへの愛情が深まり、母としての実感が持てるようになります。
・赤ちゃんの呼吸が規則的になり穏やかになります。
・親子の絆が深まり、スムーズな育児のスタートができます。
・赤ちゃんが自然な状態で、お腹の外での生活に順応できます。
生まれて間もない赤ちゃんとお母さんにとって、初めての対面、肌と肌の触れ合いはとても大切な時間になります。
一方で、生まれたばかりの赤ちゃんは状態が安定しないことがありますので、生まれてすぐに処置が必要な赤ちゃんには、状態が落ち着いてからの開始となります。
体温や顔色などに目を配り、安全性に充分配慮し、皆で見守りながら大切な時間を過ごしてもらいます。
私たちスタッフ一同、皆さまの赤ちゃんの誕生を楽しみにしております。
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