助産師外来

 
2023年6月15日

妊娠期のおっぱいの手入れについて

6月半ばに入り、そろそろ本格的な夏を迎えますね。
梅雨の時期はじめじめと蒸し暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
体調を崩しやすい季節ですので、お体ご自愛下さいね。

 

わたしは4月に入職しました助産師の福屋と申します。
助産師になって10年が経過しました。
様々な妊婦さんや赤ちゃんと出会い、たくさんのことを学んだ10年でした。
これからも一人ひとりの妊産褥婦さんとの出会いを大切にしていきたいと思います。

 

さて、今回のテーマは妊娠期のおっぱいの手入れについてです。
私達の顔が一人ひとり違うように、乳房や乳頭の大きさや形はみんな違います。
どんな乳頭であっても母乳は出ますが、赤ちゃんが吸いやすい乳頭と、ちょっと吸いにくい乳頭があります。
みなさんは自分のおっぱいを観察してみたことはありますか?
みなさんの乳頭はどんなタイプでしょうか?

 

赤ちゃんが吸いやすい乳頭は乳房の表面からの長さが1cmくらい出ている乳頭で、乳頭・乳輪部が柔らかく弾力性があることです。
乳頭のタイプには、
・小さめタイプ
・大きめタイプ
・乳頭が乳房の中に入り込んでいるタイプ(陥没乳頭)
・乳頭が乳房の表面に出ているけれどほとんど平らなタイプ(扁平乳頭)
というものがあります。

 

生まれてすぐの赤ちゃんにはママの乳頭に自然に吸いつく「吸啜(きゅうてつ)反射」という本能があります。
しかし、乳頭や乳輪部が硬いと赤ちゃんがうまく吸いつけません。
妊娠中から乳頭のケア(乳頭マッサージ)をしておくと、陥没や扁平の乳頭も赤ちゃんが吸い付きやすい伸びの良い乳頭に変えていくことが出来ます。
また、妊娠中から自分の乳房に関心を持つことで乳がんの早期発見に繋がることにもなるのでセルフケアはとても大切です。

 

乳頭や乳輪部をマッサージすると、オキシトシンというホルモンが分泌され子宮収縮(お腹の張り)に繋がります。
お腹が張りやすい方や「切迫早産」と言われている方は、医師に相談の上、正期産(妊娠37週以降)に入ってからにしましょう。
具体的な方法は助産師外来でお話できますのでぜひ助産師外来をご利用下さい。

※当コメントは<お誕生記念えほんプレゼント>に
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*提供元:株式会社ベネッセコーポレーション

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