助産師外来

 
2024年8月17日

妊娠中の熱中症対策について

蝉時雨の降り注ぐ、夏の盛りとなりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

今回は妊娠中の熱中症対策についてお話したいと思います。
妊娠中はホルモンの変化や血液量の増加などが生じ、通常よりも体温が0.2~0.3℃高くなります。
その結果、体温調節が難しくなり、暑さに対する耐性が低下します。
また、子宮の増大等により睡眠不足になりがちで、これが疲労感などを増す原因にもなります。
これらのことから妊娠中は熱中症のリスクが上がると言われており、しっかりと熱中症対策を行う必要があります。

 

熱中症対策のポイントを紹介します。
・こまめな水分補給
妊娠中は通常よりも水分が必要となります。
こまめな水分補給を心がけ、水分不足を予防しましょう。
また、水分だけでなく塩分も補給することも大切で、塩を加えたり、塩分入りタブレットも良いですが、取り過ぎには注意が必要です。
およそ1リットルの水に塩分は1~2gと言われています。
塩分でなくても電解質を補給するためのスポーツドリンクなども良いですが、糖分も多く含まれているため、たくさん飲むのは控えましょう。
また、カフェインが含まれる緑茶やコーヒーなどは利尿作用がありますので、避けるようにしましょう。

 

・服装
一部のマタニティウェアは保湿効果が高く、暑い季節には過度に体温を上昇させるおそれがあります。
そのため、以下の点を服装の選択に取り入れることが重要です。
①通気性のある素材を選ぶ
コットンやリネンなどの通気性のある素材を選ぶことで、肌の蒸れを軽減し、涼しさを保つことができます。
また、吸汗速乾性の高い素材も快適さをサポートします。

 

②着替えの準備をする
外出時や長時間の過ごし方には、必要に応じて着替えを用意することが重要です。
汗を書いた際に着替えることで快適さを保ち、熱中症リスクを軽減します。

 

③日焼けや帽子の使用
直射日光の下での外出時には、日よけや帽子の使用を検討しましょう。
これにより、紫外線の影響を軽減し体温上昇を防ぐことができます。

 

その他にも屋外での長時間の外出は避け、特に日中の強い日差しを避けるようにしましょう。
外出中に体調不良を感じたら無理をせず、水分の補給、食事等をして早めに休息を取るようにしましょう。
また、室内の温度を適切に管理し、エアコンや扇風機を活用して快適な環境を維持しましょう。

 

妊娠中は、妊娠していない時に比べると熱中症のリスクが高くなるということを認識し、しっかり暑さ対策を行いながら楽しいマタニティライフをお過ごしください。

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*提供元:株式会社ベネッセコーポレーション

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