妊娠、出産はママだけでなく、そのご家族の人生においても、最も大きなイベントの一つです。
妊娠中の健診から出産、産後に至るまで、ご本人のみならず、ご家族にとっても思い出に残るような妊娠、出産の時間を過ごしていだけるように、当院スタッフが全力でサポートさせていただきます。
一方で、妊娠や出産は病気というわけはありませんが、お産に関連した疾患やトラブルにより、ママや赤ちゃんが危険になることがあります。
そのため、当院ではママと赤ちゃんが安心・安全に過ごしていただくことを第一に考え、適切な医療を提供できるよう医師、助産師、看護師スタッフが一丸となって対応いたします。
バースプランとは、出産時の計画をたてることを言います。
妊娠中や出産時の皆様のご希望や、立ち会いをされるご家族と一緒に頑張りたい内容について考えていただくことです。
バースプランを書くことで、出産への心の準備も出来、落ち着いて出産にのぞむことができます。
当院では、出産についてご家族と話し合っていただけるように妊娠後期にバースプランを説明させていただき、記入用紙をお渡ししています。
妊娠中や出産、育児についての不安なこと、その他ご希望などについて、記入していただきます。
ご家族とゆっくり話し合っていただき、次の妊婦健診時に受付でお渡しください。
バースプランに寄り添えるよう、お渡しいただいた用紙を確認しながら看護・助産スタッフが一緒にお話をさせていただきます。
いただいたバースプランの用紙はお預かりし、皆様のご希望に添えるよう、スタッフ一同サポートいたします。
分娩予定日(妊娠40週0日)に対して、37週0日~41週6日の間の出産を正期産といいます。
正期産の時期にさしかかりましたら、いよいよお産が近づいてきます。
下記のようなお産の兆しがありましたら受診をお願いします。
10分ごとの規則的なお腹の張りを陣痛といいます。痛みに関わらず、規則的なお腹の張りを感じるようになったら受診をお願いします。
初産婦さんにくらべ、経産婦さんでは分娩の進行が早いことがありますので、早めに受診をお願いします。
少量の場合もありますが、破水を疑うときは受診をお願いします。
子宮口が開いてくると出血することがあります。量が多くなったり、長時間持続するときは受診をお願いします。
その他、大量出血、異常な腹痛、胎動がまったくわからなくなったときなどは早めに受診をお願いします。
入院の際はあらかじめ電話で、名前、診察券番号、症状、到着までの時間などをご連絡の上、入院の準備をしてご来院ください。
深夜や休日など、時間外は正面玄関が閉まっておりますので、玄関横のインターホンをご利用ください。
お母さん | 赤ちゃん | |
分娩当日 | 産後2時間は分娩室で安静にしていただきます。 全身状態など問題がなければ、お部屋へ帰っていただきます |
カンガルーケアや早期母児接触 原則分娩当日はお預かりし、スタッフが慎重に観察をします |
1日目 | 午後より授乳指導・母児同室の説明・シャワー浴が可能 | 母児同室、K2シロップを飲みます |
2日目 | 授乳指導、母児同室 バースレビュー (バースプランの振り返り) |
授乳指導、母児同室 希望があればスタッフが赤ちゃんを預かることも可能です |
3日目 | 退院指導、沐浴指導、出生届のお渡し 夕食はお祝い膳となります |
新生児聴力検査 |
4日目 | 退院診察、沐浴実演(希望者のみ) 退院時にプレゼントお渡し |
退院診察 先天性代謝異常・新生児黄疸の採血 |
シャンプーサービス(無料:リラクゼーションルーム)
産後にプロの美容師(https://hairandmake-dee.jimdosite.com/)によるシャンプーサービスを行っております。
フットマッサージ(無料:リラクゼーションルーム)
産後にフットマッサージのサービスを行っております。お産で疲れた体や、むくんでしまった下肢に癒やしをお届けします。
アロマサービス(有料:各お部屋で施術)
産後のママにアロマでリラックスはいかがですか。
salonHASUセラピストの辻真弓さん(https://salonhasu.jimdofree.com)に施術します。
ハンドマッサージから全身アロマまで各種コースをご用意しておりますので、頑張ったご褒美にぜひご利用ください。
産後赤ちゃん撮影
当院は宇田写真館さん(https://udasyaraku.com/)と提携しており、退院後に宇田写真館さんで使用できる、Baby Photo Ticketをお渡ししております。
撮影料、衣装使用料、写真代などが無料になるチケットです。ぜひ宇田写真館さんでかわいい赤ちゃんの記念撮影をどうぞ。
分娩予約金10万円を、妊娠34週頃に受付にご提出いただきます(分娩費用に充当いたします)。
退院時のお支払い費用は、出産育児一時金50万円と分娩予約金10万円を合わせて差し引いた金額となります。
費用の目安は次のとおりです。
各種クレジットカードのご利用が可能です。
分娩費・個室料・ベビー検査料・入院セット費等すべてを含みます(産科医療補償制度の掛け金も含んでいます)。
当院は産科医療補償制度加入施設です。
経腟分娩 | 分娩後の入院期間は基本的に4日間となります。 出産後4泊5日…52万円~ |
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無痛分娩 | 上記費用に加え 6万円~9万円が加算となります。 |
帝王切開、吸引分娩など | 医学的適応のある分娩には一部保険が適用されます。 |
※分娩までの日数、および分娩後入院日数により変動します。
※費用は使用した薬剤や行った処置、検査により変動します。
※帝王切開など保険診療に対しては高額医療制度の対象となりますので、所得区分に応じて負担額が変動します。制度利用については医事スタッフがサポートさせていだきます。
※個室料など入院日数により変動します
※1日1回 掃除、ベッドメイキング、タオルの交換にお伺いします。
※ご自身の使い慣れたスリッパなど病室に持ってきていただいてもかまいません。退院の際にはお忘れ物のないようお願いいたします。
※これら表記以外にも、入院時多数のサービスを実施しております。各部屋に設置したタブレットから入院中のサービスやスケジュールなどご覧いただけます。その他ご要望等があればお気軽にスタッフにお声を掛けてください。
楽しく快適なお産入院になるようスタッフ一同サポートしてまいります。
計画分娩とは、陣痛が始まる前に入院し、陣痛促進剤や子宮口を広げる処置を行うことで、計画的に出産する方法です。
計画分娩の予定は妊娠37週以降の正期産の時期に入ってから、外来で相談して決定します。
ママと赤ちゃんの状態や子宮の入り口の開きやすさなどを総合的に判断し、ママの出産希望日を確認して入院日を決定します。
ただし、 緊急性がある場合はママの希望に関わらず、安全性を考慮して医師が入院日を決定します。
入院日は朝9時に来院していただきます。入院後の診察で子宮口の開き具合や陣痛の強さ、間隔などを確認し、分娩の誘発・促進方法を決定します。
当院における計画分娩では、子宮口が開いていない場合には風船(メトロイリンテル)を用いた機械的方法を選択することが多く、子宮口開大後は主に人工破膜による方法を選択します。
陣痛が弱く、必要な場合には陣痛促進剤を使用しますが、医学的適応のない分娩に使用することはありません。
陣痛促進剤とは医学的には「子宮収縮剤」とよばれ、子宮の筋肉を収縮させて、陣痛を起こりやすくさせたり、促進させたりするお薬です。
また、出産後には子宮収縮を促し、子宮からの出血を少なくするためにも使用します。
陣痛促進剤にはオキシトシンとプロスタグランディンがあります。
陣痛促進剤としてこの薬を使うことにより、まれに子宮の収縮が強くなりすぎて、お母さんや赤ちゃんが危険になることがあります。
慎重な投与、厳重な分娩監視のもとではほとんど問題はありませんが、まれに子宮収縮が強く現れ過ぎたり、そのため子宮や産道が裂けたり、強すぎる子宮の収縮により、赤ちゃんが低酸素状態になることがあります。
促進剤の使用時には必ず説明を行い、赤ちゃんの心音や子宮収縮の状態をモニターするための分娩監視装置などを用いて、ママと赤ちゃんの状態を診ながら、安全性に十分配慮します。
以下のような場合に陣痛促進剤を使用します。
陣痛促進剤を使っても出産が順調に進まない場合は、帝王切開が必要になることもあります。
この薬を使っているときに、少しでもおかしいなと感じたら、すぐに医師、又は看護婦に知らせてください。直ちに適切な処置を講じます。
妊娠され赤ちゃんが順調に大きくなっていくのは大きな喜びだと思います。しかし、出産が近づくにつれて痛みへの不安を感じたり、以前の出産の痛みやつらかった経験を思い出してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな不安な気持ちに寄り添い、痛みを少しでも緩和することができるように当院では無痛(麻酔)分娩による対応が可能です。
当院では硬膜外麻酔を使用した無痛分娩を行っております。
腰のあたりから、硬膜外腔(背骨の中にある脊髄を包む膜の外の狭い間隙)に細くて柔らかいチューブ(カテーテル)を挿入します。
そのカテーテルから局所麻酔薬を注入し、痛みの情報が脳に伝わるのを防ぐことで陣痛の痛みを和らげます。
※麻酔により痛みが全く無くなる、それでも痛みがある、など局所麻酔後の痛みの感じ方には個人差があります。無痛分娩という名称ですが、全員が無痛となるわけではありませんのでご了承ください。
腰椎骨折や腰椎手術を経験されている方、脊椎側彎症など腰椎が変形している方、麻酔薬アレルギーのある方などは、腰椎硬膜外麻酔ができない場合があります。
安全管理上、スタッフ人数の多い平日、日中に行うようにしています。原則夜間は対応しておりません。
休日は麻酔対応医師が不在の場合があり対応できないことがあります。ご了承ください。
自然分娩の方でも、分娩進行中から状況次第では無痛分娩への方針変更が可能です。
無痛分娩の実施には同意書の提出が必要となります。妊婦健診の際に、外来で医師にご相談ください。
60,000円~90,000円
他院で妊婦健診を受診されており、鈴鹿市周辺への帰省、引越しなどで当院での出産を希望されている方を随時受け付けております。
また、当院で妊婦健診を受診していただきながら他院で里帰り出産される方にも対応しております。
当院への里帰り出産をご希望の方は、妊娠34週頃までに紹介状をご持参の上、健診日に合うように受診をお願いします。
※他院での検査結果用紙をお持ちいただける方は、重複する当院での検査を省ける場合があります。
※逆子など特別な事情がある場合はなるべく早い時期に来院をお願いします。
また、早い時期にこちらへお越しになる予定がある場合、健診日に合わせて受診していただくことも可能です。
その際、紹介状は不要です。お帰りの際に分娩予約をお願いいたします。
※当院で受診されたことがあり診察券をお持ちの方はインターネットより診察予約が可能です。
※一度も受診されたことがなく診察券をお持ちでない方(初診)は診察時間内に直接窓口までお越しください。
特にお知らせに掲載がなければ、ご希望の月の分娩予約が満員になっていることはありませんのでご安心ください。
当院は有床診療所(最大19床)ではなく病院(29床)です。
ただし全員が予定日通りに出産されるとは限りませんので、当日病室が混み合う場合があります。
ご了承のほどよろしくお願いいたします。